これからデザインをはじめる人にまず知って欲しいデザインの話。

これはデザイン初学者に向けたデザインに対する基礎的な考え方の記事です。これからデザインを学ぶ方、デザインをはじめたばかりの方が対象です。

デザインを学ぶって、どういうことだろう。

ウェブデザインを始めたばかりの人は、まず「ツールの使い方」を覚えようとする。それはもちろん大事なことです。

たとえば、FigmaやPhotoshopを使って、ピカピカした見た目のデザインが作れたら、それだけでちょっとした達成感がある。自分にも何かができるようになった! そんな気分になる。

でも、それって、本当にデザインを学んでいるってことなんだろうか?

結論から言うと、デザインスキルを学ぶ本当の目的は、課題解決能力を身につけること

この記事では、その理由をお話していきたいと思います。

デザインは「きれい」より、「解決」

デザインって、結局のところ「問題を解決するための手段」なんです。たとえば、あるお店のウェブサイトをデザインするとします。そのお店が求めているのは「きれいなページ」じゃなくて、「もっとたくさんの人が商品を買ってくれる仕組み」。

たとえば、買い物(EC)サイトで、一番大事なのは「商品がすぐに見つかって、すぐに買えること」。おしゃれな写真や派手なデザインよりも、買い物のしやすさが売上に直結する。これを考えずにデザインを作るのは、道を知らないで地図を書くようなものです。

ツールはただの道具。本当に磨くべきは、考え方。

初めてデザインを学ぶとき、人は「Figmaでこんなボタンが作れる」とか、「Photoshopで写真がこんなにきれいに!」とか、そういう成果に夢中になりますよね。でも、それだけでデザイナーになれるわけじゃないんです。

「なぜこれが必要なんだろう?」と考えること。

「誰がこれを使うんだろう?」と想像すること。

そして、その人にとって何が一番いいかを形にすること。

これこそが、デザインの本当の仕事なんです。

今、SNSでは「見出しのデザインテクニック」とか、「ロゴデザインの作り方」みたいなテクニックが溢れています。でも、それを真似しても、一時的に目立つだけで、デザインスキルが本当に成長するわけじゃないんです。

ツールはね、正直、すぐに覚えられるんです。

どんな人だって、数週間あれば、FigmaでもPhotoshopでも、形にはできるようになる。

でも、その先が違うんです。

「これを作ったら、誰がどう感じるんだろう?」とか、

「このデザインで、どんな問題が解決できるんだろう?」って、

そういうことを考えられるようになるには、ちょっとやそっとじゃダメなんです。

それは、たくさんの時間をかけて、たくさん失敗して、その中で「本当に必要なもの」が見えるようになってくるからなんです。

デザインスキルを学ぶ目的、それは「自分を育てる」こと。

デザインを学ぶのは、ただ「美しいもの」を作るためじゃない。
それは、「問題を解決する力」を手に入れること。

たとえば、小さなプロジェクトからはじめてみてください。自分のポートフォリオを作るのでもいいし、友だちのためにウェブサイトをデザインしてみるのもいい。そして、作ったものについて自分にこう問いかけてみてください。

  • 「これで本当に問題は解決できているだろうか?」
  • 「このデザインを使う人はどう感じるだろうか?」

その答えを探し続けること。それがデザインスキルを学ぶということなんです。そして、それを続けていくうちに、きっと気づくはず。

デザインを学ぶというのは、
誰かを喜ばせる力を育てることなんだ。

そしてそれは、デザイナーであるあなた自身も育ててくれる力なんだと。

遅ればせながら、自己紹介を。

こんにちは、Mason(メイソン)と申します。(会社でこう呼ばれてます)

ウェブデザインを仕事にして18年が経ちました。
気づいたらこんなに時間が経っていたわけですが、ぼくも最初のころは、とにかくPhotoshopやIllustratorのテクニック本を片っぱしから買い漁りました。

「こうやればカッコよく見える」とか、「このレイヤー効果やべー!」なんていう知識を覚えるのに必死で、やっているうちに「自分、デザイナーなんじゃないか?」なんて思ってたんです。

でもね、どこかで違和感があったんです。

「Photoshopをそこそこ使えるだけで、デザイナーって言えるのかな?」って。

その感覚は、今でも少し残っています。
デザインを極めているプロたちの仕事を目の当たりにすると、「自分なんてまだまだだな」って、やっぱり思います。

でも、ここ数年でやっと気づけたんです。
「今、自分はデザイナーとしてちゃんとやれてるんだ」って。

それは、課題を解決するアイデアを出して、それを形にしていくプロセスの中で感じたこと。
デザインが世の中に実装されて、社内やユーザーから喜びの声が聞こえてくるときの感覚。

「これだよな」って思うんです。
デザイナーの醍醐味って、まさにここなんだなって。

今、ぼくはクラウドファンディングプラットフォームを運用している事業会社で、コミュニケーションデザインチームのマネージャーをしています。
課題は、もう山ほどあります。正直、片付けても片付けても新しい課題が出てくるんです。

でも、それが楽しいんですよね。
毎日、「うーん」って唸りながら、どうすれば解決できるかを考える。
そして、それを形にして、使う人たちの笑顔が見られたとき。
これ以上嬉しいことって、他にないんです。

このブログでは、デザインを学び始めたばかりの方にも役立つような、実践的なデザインのノウハウをお届けしていきます。「これは現場で使える!」と思える情報を、少しでも分かりやすく伝えられたら嬉しいです。

Xもやっています。もし気になることや質問があれば、気軽にDMください。
ぼくにできる範囲で、誠心誠意お答えします。

これからもよろしくお願いします!

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